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2026年1月5日
明けましておめでとうございます。 お一人お一人に来院して良かったと思っていただけるような場になるよう、スタッフ一同微力ながら力を合わせたいと思います。 たわわに実った南天の枝ぶりが円を描く流れを生み出していて、循環という言葉が浮かびました。 塞いだ気持ちに新しい風が入りますように。 南天 根引松 菊 梅


2025年12月22日
庭に侘助椿がよくこんなに花を咲かせたね、と声をかけたくなるほどに咲いていたので、少しもらって生けました。 椿に香があることを初めて知りました。 桐の実は神社の巫女さんが巫女舞の時に持つ巫女鈴のようだといつも思います。涼やかな音で気持ちを整え、新しい年へと移行出来ますように。 水の流れのような石化エニシダを添えました。 椿(侘助) 桐の実 千両 石化エニシダ


2025年12月15日
グレビレアという植物、初めてお目にかかりました。松の枝に松ぼっくりがついているのかと思いましたが、糸のような黄色い雄蕊がクルクルに巻いた花で、見たことのない不思議な形に魅了されます。 オーストラリア原産だそうです。 アマリリスは幼い時に球根をいただいたことがあります。輝かしい花が咲いた光景は記憶に鮮明に残っています。 小学校の音楽で「アマリリス」という曲を歌ったりリコーダーを吹いたのも思い出します。 グレビレア アマリリス ビバーナム アメリカンホーリー


2025年12月8日
ティーツリー、銀葉アカシア、ビバーナムの花束をいただきました。 冬の木立の澄みきった空気を感じる花束でした。 杉の紅葉したものと思っていましたが、ご本人に確認したところティーツリーとのことでした。 杉だと思っていたので宮澤賢治の「虔十(けんじゅう)公園林」を久々読み直しました。周囲から馬鹿にされている虔十が杉の植樹をし、何十年後には杉が育って公園になり喜ばれる話です。 杉の木もいい香りがしますが、いただいたティーツリーも森の空気を感じる良い香りがしました。 ティーツリー 銀葉アカシア ビバーナム 南天 ユーフォルビア 百合(シベリア)


2025年11月17日
祖母が露地菊とよんでいた庭の片隅などの露地に咲いている小菊。昔祖母に持って行くと喜んでもらえたので、色々な露地菊を見つけたものです。 今日の露地菊は以前共に仕事をしていた看護師さんにいただき、庭で毎年花を咲かせているものです。 白い花だったのですが、近くに黄色の露地菊を植えていたら、混ぜ合わせたような秋色の菊になりました。こういうところが露地菊の面白さだと思います。 秋色紫陽花はいただいた柏葉紫陽花が秋色になったものです。 檜扇のぬばたま色の実、野茨の実は以前生け花で使ったものを大切にしていたものです。 露地菊 野茨(ノイバラ) 檜扇(ヒオウギ)の実 秋色紫陽花(柏葉紫陽花)


2025年11月10日
細い糸のような花弁が花火のように開く糸菊の花は咲く時の花弁の動きがなんとも美しく、二週続けて糸菊を生けました。 吾亦紅も美しく先週頂いたものをそのまま生けました。 今日は秋雨。夕方の雨上がりの松江の空は、闇に包まれるまでの一瞬、空が隠し持っていた様々な色を見せます。薄青、撫子色、鬱金色など・・・。その空の模様を町を巡る川が映し出し、こんな景色を見ると心が震えます。 短い秋です。 糸菊 菊(名称不明) 吾亦紅(ワレモコウ)


2025年11月4日
吾亦紅(ワレモコウ)を頂きました。「吾もまた紅なり」と花が語りかけてきて吾亦紅という名前になったという説があるようですが、まさに紅を感じる吾亦紅です。紅を差したような咲き初めの頃も、時間を固めたような焦茶色になった頃もどちらも良くて長く楽しめます。 花弁の動きの美しい糸菊。この色合いの糸菊は初めてです。 鶏頭も近頃は様々な花色のものがありますね。花の頭にそっと触れた感覚はふかふかの柔らかい毛糸のようです。 吾亦紅(ワレモコウ) 糸菊 鶏頭(ケイトウ)


2025年10月27日
野菊や杜鵑(ホトトギス)など頂きました。 この野菊は野紺菊(ノコンギク)か嫁菜(ヨメナ)かどちらかなと思っていると、朝一番に来院された方に、野紺菊ですよ、と教えて頂きました。 嫁菜は万葉集ではウハギと呼ばれ、野で摘んで煮炊きして食したそうです。 ー春日野に 煙立つ見ゆ 娘子らし 春野のうはぎ 摘みて煮らしもー(春日野に煙が立っているのが見える。あれはきっと娘たちが春の野の嫁菜を摘んで煮ているのだろう。) 調べてみると野紺菊の新芽も美味しく食べられるようです。 野紺菊の咲き始めの花弁の立ち上がり方や色の移ろいが何とも美しいです。 夏に生けた葦はこの季節穂が出て、芒(ススキ)とはまた異なる水辺の秋です。鴨や大鷭(オオバン)、白鳥などの渡り鳥も戻って来ました。 野紺菊(ノコンギク) 杜鵑(ホトトギス) 石蕗(ツワブキ) 葦(アシ)


2025年10月20日
シェイクスピアの詩(ソネット)を引用して吉田健一が書いた文章に 「例えば英国の秋は、木が紅葉すると言っても、その色は赤と黄に限られているのではなくて、紫、茶、黄、赤などの色がまだ紅葉していない緑と混じって何れがより鮮明であるかを秋空の下に競うのであり、英国の夏の緑もそれに劣らず何か、現実とは思えない光沢を持っている。」 とあります。 美しい文だなぁと思います。 今年は夏の暑さが長く続いたので、10月も半ばになって一斉に秋の花や枝ものが花屋さんに入ったそうです。紫の残った秋色紫陽花を見つけました。 生け花で移りゆく様々な色の美しい秋を表現出来たらと思います。 野茨(ノイバラ) ダリア(ベンヒューストン) メラレウカ(ティーツリー) 秋枯れ紫陽花


2025年10月14日
秋明菊、実家では貴船菊と呼んでいました。 京都の貴船で多く見られるので、貴船の名前がつけられています。 貴船菊が似合いそうな水の美しい深山の貴船、昨年訪れた時には初夏でしたのでユキノシタ(雪の下)が茂っていました。 今日の秋明菊は島根県雲南市大東町産です。 ツルウメモドキ(蔓梅擬)と合わせました。 秋明菊(シュウメイギク) 蔓梅擬(ツルウメモドキ)


2025年10月6日
「ネコノヒゲ」という花を頂きました。細く長い雄蕊雌蕊が繊細な猫の髭のようです。 子供の頃に一度だけ猫が家にいたことがあります。父は何度も猫を飼ったことがあり、名前はいつもペルだったそうで、私が一緒にいた猫も名前はペルでした。もちろんペルシャ猫ではなく、もらってきた日本猫です...


2025年9月29日
待合の花は「ゴッホの向日葵(ヒマワリ)のようですね」と今日の診察で言われる方がいました。東北八重という品種の向日葵です。今ちょうどゴッホ展が開かれていますね。ゴッホの初期から晩年に至るまでの絵の変遷が観てとれるような展覧会だったと行かれた人から聞きました。...


2025年9月22日
サンザシの実は黄色や黄緑色が混ざっていて、所々薄紅に色付いている様がとても美しく、花屋さんで一枝求めてそのまま生けました。 アナスタシアという菊の白銀の花弁は皓皓とした月の光を纏っているようです。 スプレーマムは一枝で蕾から開花まで愛でることが出来、芯に薄紅がのぞいて可愛ら...


2025年9月16日
石化柳が芽吹きました。柔らかな淡い緑に命の芽吹きを感じます。石化柳の芽吹きはまるで龍の顔のように見えます。 龍の顔、まるで飛龍のような石化柳を見ていると郷里にある山の岩屋の洞窟を思い出します。 耳を澄ませば、岩屋の天井から滴り落ちる水滴の音が聞こえます。見ることが出来ない洞...


2025年9月8日
月の美しさに感じ入るこの頃です。 中海に月の道や銀の波が現れたり、波のような雲の中を月が渡って行ったり・・・。 めぐり逢ひて 見しやそれともわかぬまに 雲がくれにし 夜半の月かな 移ろう月を見ながら紫式部の歌が浮かびます。 月を想いながら花を生けました。...


2025年9月1日
山丹花(サンタンカ)が花屋さんに出ていました。 もうずいぶん前になりますが、沖縄に行った際に咲いているのを見たのが初めての出会いで、以来この花を見る度に沖縄の空気感を思い出します。 クルクマを合わせて生けてみました。知人はクルクマを見ると貝殻を思い出すと言います。形と花びら...


2025年8月25日
先週松江市の白鹿山に登りました。白鹿山は白鹿城という尼子氏の城跡があり、毛利氏との古戦場の一つです。山頂には椿の木があり、実が落ちていました。どんな花が咲くのでしょう。椿は松江市の花に選定されていて至る所で見かけます。花屋さんに実を沢山つけている椿が出ていたので生けてみまし...


2025年8月18日
高砂百合が自然に生え、細い筒状花をうつむき加減に咲かせています。 夏目漱石の「夢十夜」の第一夜を思い出します。「百年はもう来ていたんだな」と地面から茎が伸びて咲いた百合の花を見て気付く話。この夢十夜を読んでからは百合は百年経ったらまた会う(合う)イメージになりました。...


2025年8月4日
松江市内は水郷祭で混雑しそうですので、生け花をお休みし、頂きものの胡蝶蘭を飾りました。 「釣鐘に とまりて眠る 胡蝶哉」 という蕪村の句にひかれます。 胡蝶蘭


2025年7月28日
先週の木苺、桔梗が元気でしたので今週も引き続き生けています。クルクマとオーニソガラム・サンデルシーを新たに入れました。 クルクマの花弁は蓮の花弁と同質なものを感じます。蓮は四日ではらりと花弁が散りますが、クルクマは霧吹きをすると一週間以上もってくれます。クルクマの根は漢方薬...
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